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プロフィール
HN:
謡 陸葉
性別:
女性
職業:
社会人1年生
趣味:
読書・観劇・スポーツ観戦
自己紹介:
活字と舞台とスポーツ観戦が大好き。
コナンとワンピに愛を注ぐ。
4つ葉のクローバーに目がない。
寝たがり。
京都好き。
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8月の舞台最後です。
昨日、8/12 大阪楽日(お疲れ様でした!)

初の生で見る蜷川さんの舞台です。あ、初じゃないけど。まぁそんな幼稚園児?の記憶なんか置いといて。
演目は『お気に召すまま』
シェイクスピアです。


もう、何も言葉が出ないのですが・・・・素敵過ぎる。
元々シェイクスピアの台詞が大好きで、謡のハムレット好きは結構な人が知る所だと思いますが。
なんであんなに綺麗で耳障りが良くてハッとする台詞が書けるんだろう。
言い方を変えれば所謂『歯の浮くような台詞』なのに、それをどうしてあの人たちは『生きた言葉』に出来るんだろう。
シェイクスピアの舞台は謡にしてみれば成功すれば奇跡。
最高の演出家が最高の役者を集めると、その奇跡が何の構えもなく目の前に表現されるのですねぇ。
最後の最後まで一言も聞き漏らすまいとめちゃくちゃ集中して見てました。
全く飽きない。
前半の1時間半が短いとも長いとも感じて。
まさに異空間に落っことされたようでした。ヤバイ。

特別に面白い演出があったり、変な装置があったりする訳ではありませんでしたが視覚的な退屈も無く。
舞台上に作られたアーデンの森がとにかく綺麗で重厚でかっこよくて。
上れる木もあり、奥に向かって傾斜になっているので本当に森の奥の方から人がやってくる感じ。
場面ごとに細かく照明が変わっていて同じ森の風景なのに別の場所だって思えて凄い。
通路を多様していて大掛かりな場転がある時には舞台上を空にしたまま客の視線をずらして長い暗転をチャラにしてました。そんな発想ありなのかー。


役者陣。
は、神。
特に吉田さんが。
ダメだ、あの吉田さんが目の前で台詞吐いてると思うとマジで泣けてきました。
かっこよすぎだ。台詞一個が重過ぎる。あぁ、今でもまだ泣ける!
後、シーリア役の月川さん。
オールメールの舞台であそこまで完璧な女役は初めて見ました。絶対知らなかったら女の人だと思うって。
うちもかなり半信半疑になったもの。男の方だと知ってても。声まで女。あれは、凄い。
シーリア好きだ。かわいい!美人!かっこいい!
そしてーかわいいかわいい子役の子と羊のメイちゃん!(笑)
ほわっほわの真っ白い子です。めちゃくちゃ大人しい。紐持ってる役者さんをじっと見上げてる様がもう!
田山さん(タッチストーン:道化)曰く『出てくるだけで受ける羊が羨ましい』(笑)


えー・・・・そろそろ敢えて避けてた主役二人の話をしましょーか(笑)
この舞台の主役は小栗くんと成宮くん。
チケットが全く取れない主な原因は演出家のネームバリューよりもこっちだと思う。
小栗くんがヒーロー役でオーランド。
成宮くんが相手役のロザリンド。
初演の時に成宮くんのこの舞台のドキュメントやってて再演の話に飛びついた形の今回の観劇だったり。
登場が両サイドの後ろの扉から役者さん全員が音楽と同時に駆け込んできて舞台上で整列、礼。そこからわらわらと持ち場について馬の世話をしている小栗くんがブラシを叩きつけて第1声を発し、音楽もピタリと止んで物語が始まると言うものなのですが、この第1声、相当難しいと思う。
開場中、演劇ファンよりも小栗ファンや成宮ファンの方が多い訳で。当然歓声に包まれている訳で、かなり客の心はざわついている訳で。空気が既にお祭り騒ぎ。
でも見事に初っ端からシーンとなったし、一気に引き込まれた。あそこで相当驚きました。
舞台の小栗くんは、ちょっと凄いよ。
あの歳でシェイクスピアの長ったらしい長ゼリをちゃんと言葉に出来る役者がいったい何人いるのか・・・。
あと、文句無くかっこいいですね彼(笑)
『まぁ、美形だよね、でも顔よりも演技力で売ってる雰囲気だよね』
と、その程度の認識だったんですが・・・・舞台の彼を舐めていたわ。
オーランドが紳士で可愛い奴だから余計にそう見えるのか・・・?
でも木の上で正装で木漏れ日に包まれて上を見上げてる後姿は、もうあれだね、彼は日本人とか言ってるけど実はどこぞの御伽噺の王子か妖精だったね。この世のものじゃないね。アポロンですとか、むしろナルキッソスですとか名乗られてもあの場面なら納得しそうだ。
成宮くんは、声がちょっと無理してるかなぁと思いましたが立ち居振る舞いがもう、女の子でした。
男の子がやってる感じは無かったですねぇ。研究したんだろーなー。日傘を畳む所作が、謡にはあんな優雅に出来ないなと思いました。女の子なのに!(笑)
ロザリンドよりもシーリアの方が好きなんですが、思わずかわいいなぁと思ってしまう。
追放されて逃亡する際に男装するので男の子が、女の子が演じる男の子を演じなければならずそれってどうなるの!?と思いつつ、全く違和感無く。ちゃんと女の子がやってる男の子を演じてて感動。すごー。

カーテンコールは大盛り上がり。
噂どおりのオールスタンディング。
主役二人のちょっとした仲睦まじいパフォーマンスも交えつつ和やかに終りました。
の、ですが。
以前新聞で蜷川さんがスタンディングとかアンコールに否定的な記事を読んだことがあり、その時は別に芝居は幕が開けばもう観客のものでそれをどう感じるかは観客の自由で演出家の介入する所ではないんじゃないかと思っていたのでちょっと頷き難かったのですが、なんだろう。あの雰囲気のスタンディングやアンコールなら謡も否定的なのに納得するなぁと。
ちょっと、違うと思う。何か、違和感が。
蜷川さんの舞台っていつもあぁなのだろうか。
それは、どうなんだろう。


改めて、シェイクスピアはいいなぁ。
あの台詞を舞台で口にするのは本当に気持ちがいいだろーなと、思いました。
お気に~ならジェイクイズがやってみたい。あの役いいな。
ハムレットでもホレイショーがやりたいって言ってるからなぁ。
謡はとことんちょっと本筋から離れた一歩ひいて大局を見る役が好きなようです。


最高の舞台でした。
夏の締めとしては十分すぎる。
あぁ、幸せだ!
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